今回はSSHサーバーを公開鍵暗号で認証するように設定をして、より安全に外部からリモート接続したりファイル転送できるようにしたいと思います。
公開鍵暗号を使った認証はSSHサーバーデフォルト認証のパスワード認証と比べて、鍵ファイル持っていてかつパスワードを知らないとログインできませんのでパスワード認証より安全です。
またrootユーザーで直接ログインできないようにしてセキュリティを上げたいと思います。
公開鍵暗号の鍵ファイルを作成します。
公開鍵暗号はSSHプロトコルバージョン1の暗号方式RSAとSSHプロトコルバージョン2の暗号方式RSAとDSAが利用可能です。
SSHプロトコルバージョン1は脆弱性が発見されているため使用しません。
SSHプロトコルバージョン2には暗号方式がRSAとDSAがありますが、RSAは2000年以前までは特許の関係でDSAしか一般公開されていなかったのですが、特許の期限が切れてRSAも一般公開されるようになりました。
今回はSSHプロトコルバージョン2の暗号方式RSAで鍵ファイルを作ります。
[centos@centos ~]$ whoami
centos ここでrootと表示されるようであれば一般ユーザーでログインしなおしてください
SSHプロトコルバージョン2の暗号方式RSAで公開鍵・秘密鍵を作成します
[centos@centos ~]$ ssh-keygen -t rsa
Generating public/private rsa key pair.
秘密鍵の保存先を入力します。ここではデフォルトの保存先に保存するので何も入力をせずにEnterキーを押下します
Enter file in which to save the key (/home/centos/.ssh/id_rsa):何も入力をせずにEnterキーを押下
Created directory ‘/home/centos/.ssh’.
Enter passphrase (empty for no passphrase):秘密鍵のパスフレーズを入力
Enter same passphrase again:秘密鍵のパスフレーズを再入力
Your identification has been saved in /home/centos/.ssh/id_rsa.
Your public key has been saved in /home/centos/.ssh/id_rsa.pub.
The key fingerprint is:
xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx centos@centos.centos.com
作成された鍵ファイルを確認します
[centos@centos ~]$ ls -l .ssh
合計 32
-rw——- 1 centos centos 1743 2月 23 11:55 id_rsa 秘密鍵
-rw-r–r– 1 centos centos 406 2月 23 11:55 id_rsa.pub 公開鍵
公開鍵ファイルの名前を変更します。
※SSHサーバーの設定ファイルに公開鍵ファイル名を明示的に指定すればファイル名を変更する必要はないのですが、ここでは公開鍵ファイルの名前を変更する手順で進めます
[centos@centos ~]$ mv .ssh/id_rsa.pub .ssh/authorized_keys
公開鍵ファイルのアクセス権限をcentosユーザー読み取り専用に変更します
[centos@centos ~]$ chmod 400 .ssh/authorized_keys
公開鍵ファイルの名前とアクセス権限が変わったか確認します
※左端の表示が「-r——–」となっていればアクセス権限は問題ありません
[centos@centos ~]$ ls -l .ssh
合計 32
-r——– 1 centos centos 406 2月 23 11:55 authorized_keys
-rw——- 1 centos centos 1743 2月 23 11:55 id_rsa
秘密鍵ファイル(id_rsa)をサーバーに接続したいクライアント端末にコピーします。
※まだSSHサーバーはパスワード認証で接続可能なので、flashcast:フリーで働くITエンジニア集団のブログ: 自宅サーバー再構築 その5 CentOS 5.2 ファイル転送準備でご紹介したWinSCPもしくはSFTPコマンドで秘密鍵ファイルをクライアント端末にコピーします
秘密鍵ファイルをサーバー上から削除します
[centos@centos ~]$ rm -f .ssh/id_rsa
秘密鍵ファイルが削除されたか確認します
[centos@centos ~]$ ls -l .ssh
合計 32
-r——– 1 centos centos 406 2月 23 11:55 authorized_keys
SSHサーバーを公開鍵暗号で認証できるように設定ファイルを変更します。
こちらはrootユーザーで作業を行います。
root ここでroot以外が表示されるようであればrootユーザーでログインしなおしてください
SSHサーバー設定ファイル編集
[root@centos ~]# vi /etc/ssh/sshd_config
viエディタが起動するので設定ファイルを変更します
# $OpenBSD: sshd_config,v 1.73 2005/12/06 22:38:28 reyk Exp $
# This is the sshd server system-wide configuration file. See
# sshd_config(5) for more information.
# This sshd was compiled with PATH=/usr/local/bin:/bin:/usr/bin
# The strategy used for options in the default sshd_config shipped with
# OpenSSH is to specify options with their default value where
# possible, but leave them commented. Uncommented options change a
# default value.
#Port 22
#Protocol 2,1
Protocol 2
#AddressFamily any
#ListenAddress 0.0.0.0
#ListenAddress ::
# HostKey for protocol version 1
#HostKey /etc/ssh/ssh_host_key
# HostKeys for protocol version 2
#HostKey /etc/ssh/ssh_host_rsa_key
#HostKey /etc/ssh/ssh_host_dsa_key
# Lifetime and size of ephemeral version 1 server key
#KeyRegenerationInterval 1h
#ServerKeyBits 768
# Logging
# obsoletes QuietMode and FascistLogging
#SyslogFacility AUTH
SyslogFacility AUTHPRIV
#LogLevel INFO
# Authentication:
#LoginGraceTime 2m
PermitRootLogin no 先頭の#を削除してコメントを解除し、yes から no に変更します。rootユーザでログインができなくなります。
#StrictModes yes
#MaxAuthTries 6
#RSAAuthentication yes
#PubkeyAuthentication yes
#AuthorizedKeysFile .ssh/authorized_keys
# For this to work you will also need host keys in /etc/ssh/ssh_known_hosts
#RhostsRSAAuthentication no
# similar for protocol version 2
#HostbasedAuthentication no
# Change to yes if you don’t trust ~/.ssh/known_hosts for
# RhostsRSAAuthentication and HostbasedAuthentication
#IgnoreUserKnownHosts no
# Don’t read the user’s ~/.rhosts and ~/.shosts files
#IgnoreRhosts yes
# To disable tunneled clear text passwords, change to no here!
#PasswordAuthentication yes
先頭の#を削除してコメントを解除します。パスワードなしでのログインを禁止します。
PermitEmptyPasswords no
PasswordAuthentication no yes から no に変更します。パスワード認証から公開鍵暗号認証に変更します。
# Change to no to disable s/key passwords
#ChallengeResponseAuthentication yes
ChallengeResponseAuthentication no
# Kerberos options
#KerberosAuthentication no
#KerberosOrLocalPasswd yes
#KerberosTicketCleanup yes
#KerberosGetAFSToken no
# GSSAPI options
#GSSAPIAuthentication no
GSSAPIAuthentication yes
#GSSAPICleanupCredentials yes
GSSAPICleanupCredentials yes
# Set this to ‘yes’ to enable PAM authentication, account processing,
# and session processing. If this is enabled, PAM authentication will
# be allowed through the ChallengeResponseAuthentication mechanism.
# Depending on your PAM configuration, this may bypass the setting of
# PasswordAuthentication, PermitEmptyPasswords, and
# “PermitRootLogin without-password”. If you just want the PAM account and
# session checks to run without PAM authentication, then enable this but set
# ChallengeResponseAuthentication=no
#UsePAM no
UsePAM yes
# Accept locale-related environment variables
AcceptEnv LANG LC_CTYPE LC_NUMERIC LC_TIME LC_COLLATE LC_MONETARY LC_MESSAGES
AcceptEnv LC_PAPER LC_NAME LC_ADDRESS LC_TELEPHONE LC_MEASUREMENT
AcceptEnv LC_IDENTIFICATION LC_ALL
#AllowTcpForwarding yes
#GatewayPorts no
X11 Port Forwarding の設定をOFFにします
先頭の#を削除してコメントを解除します。
X11Forwarding no
先頭の#を追加してコメント化します。
#X11Forwarding yes
#X11DisplayOffset 10
#X11UseLocalhost yes
#PrintMotd yes
#PrintLastLog yes
#TCPKeepAlive yes
#UseLogin no
#UsePrivilegeSeparation yes
#PermitUserEnvironment no
#Compression delayed
#ClientAliveInterval 0
#ClientAliveCountMax 3
#ShowPatchLevel no
#UseDNS yes
#PidFile /var/run/sshd.pid
#MaxStartups 10
#PermitTunnel no
# no default banner path
#Banner /some/path
# override default of no subsystems
Subsystem sftp /usr/libexec/openssh/sftp-server
※変更箇所は5箇所です
内容を保存しviエディタを終了します
SSHサーバーを再起動します
[root@centos ~]# /etc/rc.d/init.d/sshd restart
sshd を停止中: [ OK ]
sshd を起動中: [ OK ]
アクセス制御ファイルにローカルホスト・ローカルネットワーク・指定した外部ネットワーク以外からアクセスされてもアクセスを拒否するように設定します。
[root@centos ~]# echo “sshd: ALL” >> /etc/hosts.deny
ローカルホストのアクセスを許可します
[root@centos ~]# echo “sshd: 127.0.0.1″ >> /etc/hosts.allow
ローカルネットワークのPCのアクセスを許可します
※以下のように第四オクテッドを入力しない場合、第四オクテッドのアドレスはワイルドカード扱いになります
[root@centos ~]# echo “sshd: 192.168.0.” >> /etc/hosts.allow
外部からのアクセスを許可します
※セキュリティ上接続可能なアドレスは公開しませんが、自宅サーバーに接続する外部のネットワークアドレスを「xx.xx.xx.xx」の部分に記載してください
[root@centos ~]# echo “sshd: xx.xx.xx.xx” >> /etc/hosts.allow
これで設定作業は終了です。
まだルーターのポートをオープンしていないので外部からの接続はできません。まずはローカルネットワーク内のPCからサーバーにログインしてみます。
PCがWindowsの場合、Tera Termで接続します。
ホストにはサーバーのIPアドレスを入力して、サービスはデフォルトのSSHを選択して[OK]ボタンをクリックします。
セキュリティ警告が表示されたら、「このホストをknown hostsリストに追加する」にチェックをつけて[続行(C)]ボタンをクリックします。
ユーザ名は一般ユーザー名(ここではcentos)を、パスフレーズは公開鍵暗号の鍵ファイルを作成した時に入力したパスフレーズを入力します。
「RSA/DSA鍵を使う」を選択し、[秘密鍵]ボタンをクリックしクライアント端末にコピーした秘密鍵ファイル(id_rsa)を選択して[OK]ボタンをクリックします。
ちなみに一般ユーザーでパスワード認証のままログインしようとすると・・・
「認証に失敗しました。再試行してください」と表示されます。
※公開鍵暗号認証に変更しているのでパスワード認証はエラーになるのが正しいです
rootユーザーでパスワード認証のままログインしようとすると・・・
「認証に失敗しました。再試行してください」と表示されます。
※公開鍵暗号認証に変更しているのでパスワード認証はエラーになるのが正しいです
rootユーザーでRSA/DSA鍵を使った認証をしようとすると・・・
「認証に失敗しました。再試行してください」と表示されます。
※rootユーザーのログインを禁止しているのでエラーになるのが正しいです
またPCがWindowsでファイル転送を行うには以前ご紹介したWinSCPを使うのですが、サーバーからコピーした秘密鍵をPuTTY Key Generatorで変換する必要があるのでその手順をご紹介します。
[スタート]-[プログラム]-[WinSCP]-[鍵関連ツール]-[PuTTY gen]を選択します。
PuTTY Key Generatorが起動しますので、[Load]ボタンをクリックします。
秘密鍵ファイル(id_rsa)を選択して[開く]ボタンをクリックします。
秘密鍵のパスフレーズを聞かれるので、パスフレーズを入力して[OK]ボタンをクリックします。
[Save private key]ボタンをクリックします。
WinSCPを起動します。
ホスト名には自宅サーバーのアドレス(ここでは192.168.0.20)を、ユーザ名には一般ユーザー名(ここではcentos)を、秘密鍵には変換した秘密鍵ファイルを選択して[ログイン]ボタンをクリックします。
PCがMacの場合、ターミナルで接続します。
以下のダイアログが表示されるのでパスワードに公開鍵暗号の鍵ファイルを作成した時に入力したパスフレーズを入力して[OK]ボタンをクリックします
Last login: Mon Feb 23 10:03:32 2009 from 192.168.0.51
[centos@centos ~]$
公開鍵暗号で認証する事ができました
またPCがMacでファイル転送を行う場合もターミナルで接続します。
以下のダイアログが表示されるのでパスワードに公開鍵暗号の鍵ファイルを作成した時に入力したパスフレーズを入力して[OK]ボタンをクリックします
Connecting to 192.168.0.20
sftp>
公開鍵暗号で認証する事ができました
PCがUbuntuの場合、端末で接続します。
Enter passphrase for key ‘id_rsa’: 公開鍵暗号の鍵ファイルを作成した時に入力したパスフレーズを入力します
Last login: Mon Feb 23 09:56:54 2009 from 192.168.0.51
[centos@centos ~]$
公開鍵暗号で認証する事ができました
またPCがUbuntuでファイル転送を行う場合も端末で接続します。
Connecting to 192.168.0.20…
Enter passphrase for key ‘id_rsa’: 公開鍵暗号の鍵ファイルを作成した時に入力したパスフレーズを入力します
sftp>
公開鍵暗号で認証する事ができました
最後にルータの設定を変更して22番ポートを開放してください。
開放方法はルータの設定手順に従って実施してください。
これで外部から自宅サーバーの操作をしたりファイル転送ができるようになります。
■ 参考サイト ■
SSHサーバー構築(OpenSSH) – CentOSで自宅サーバー構築
はじめての自宅サーバ構築 Fedora/CentOS – SSHサーバの構築(OpenSSH)
「OpenSSH」の設定
Secure Shell – Wikipedia
X-Windowの利用 – PukiWiki
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